WEBマーケティング　研修講師　補助金申請

「最近、営業の効果が落ちてきたような気がする」「SNSもWebもやってるけど、いまいち集客に結びつかない」そんな悩みを抱える中小企業の経営者・管理職の方は多いのではないでしょうか。

特に、時代の変化が早く、顧客の情報収集の方法も大きく変わっている現代において、従来の営業や広告手法だけでは限界が出てきています。そこで注目されているのが「マーケティングコンサルタント」の存在です。

とはいえ、「そもそも何をしてくれる人なのか？」「どうやって選べばよいのか？」「費用対効果は見合うのか？」と疑問を抱く方も多いでしょう。

本記事では、中小企業が成果につながるマーケティングを実践するために、「マーケティングコンサルタントとは何か」「どう選ぶべきか」「費用相場はどれくらいか」について、具体的かつ実践的に解説していきます。

優秀なマーケティングコンサルタントとは何者か？

優秀なマーケティングコンサルタントとは、企業が抱える売上や集客の課題に対して、的確な分析・戦略立案・実行支援・改善までを一貫して行う専門家です。経営者や営業部門が気づいていない「隠れた課題」をヒアリングと調査・分析によって特定して、現実的な解決策を提示します。

たとえば、

「新規顧客の獲得がうまくいかない」

「紹介や既存客だけに頼っていて、先が不安」

「Webサイトはあるが、集客に結びついていない」 こういった課題に対して、戦略と実行の両面から支援します。

マーケティングコンサルタントの具体的な業務内容

マーケティングコンサルタントが提供する主な支援内容は以下の通りです。

• 市場・競合分析 顧客ニーズ、競合状況、自社のポジションを明確化
• マーケティング戦略の立案 ターゲット・提供価値・チャネル・施策の設計
• 実行支援 Web、広告、SNS、DM、営業ツールなど施策の運用支援
• 効果測定と改善 KPI設計、アクセス解析、改善提案
• 社内育成 内製化に向けた教育支援、組織づくり
• 中小企業にとっては、マーケティング専任担当者の代わりとして“右腕”的な存在になることもあります。

優秀なマーケティングコンサルタントの見分け方

数多く存在するマーケティングコンサルタントの中から、成果につながる人をどう選べばよいのでしょうか。以下の4つの視点が重要です。

1. 実績と専門性がある人

自社の事業や市場の特性を理解できる有能なマーケティングコンサルタントを見分ける方法の一つ目は専門性の有無です。専門性は、実務経験と数値化できる実績による裏付けが必要になります。豊富な実務経験と専門性が明確なコンサルタントを選びましょう。具体的には、下記の能力となります。

• 自社と同じ業種・規模の支援経験があるか
• BtoB/BtoC、EC/実店舗、ローカル/全国展開など得意分野が明確か
• 数字で語れる成果事例があるか（例：問合せ数○倍、売上△％増）

Point：単なる「経験年数」よりも、自社と近い事例があるかを重視しましょう。

2. 提案力と調査・分析能力がある人

自社の事業や市場の特性を理解して、クライアントの課題を的確に捉えた実行可能な解決策を提案できる有能なマーケティングコンサルタントを見分ける方法の二つ目は提案力の有無です。提案力は、ヒアリング能力と表裏一体であり、面談時の洞察力やプレゼンテーション能力も含まれます。具体的には、下記の能力となります。

• 経営に根ざした提案があるか
• プランだけでなく実行や改善まで支援できるか
• 経営者の頭の中にしかない抽象的な悩みや不安を言語化して提案できる

Point：机上の空論ではなく、現場感のある実行プランを出せる人が◎です。

3. コミュニケーション能力が高い人

有能なマーケティングコンサルタントは、クライアントの良き伴走者として一緒に経営課題を解決してくれる優れたコミュニケーション能力を持っています。定例会議などを通じて、相手の悩みや課題を傾聴するだけでなく、混乱している場合は、課題を整理して優先順位を付けて順番に解決する能力が必要になります。具体的には、下記の能力となります。

• 話をよく聞いてくれる姿勢があるか
• 報告・相談・振り返りが定期的にできるか
• 社内メンバーと信頼関係を築けそうか

Point：一緒に走る“伴走者”としての相性も重視しましょう。

4. 最新のマーケティングテクノロジーを理解している人

有能なマーケティングコンサルタントは、生成AIをはじめとした最新のマーケティングテクノロジーのメリット、デメリットを理解しており、クライアントの業種、業態に合わせた最適なマーケティングテクノロジーを提案できます。具体的には、下記の能力となります。

• 生成AI、Web広告、SEO、SNS、MAなどに強いか
• GA4やSearch Consoleなどのツールに詳しいか
• 動画活用など新技術への感度があるか

Point：特に中小企業こそ、最新の低コスト施策を活用する目利き力が重要です。

マーケティングコンサルタントの費用相場

費用面は非常に気になるポイントです。契約形態によって大きく異なりますので、目的に応じて選択しましょう。スポット契約（単発支援）と月額契約（継続支援）における概算の相場を下記の表で解説していますので参考にしてください。

■ スポット契約（単発支援）の相場価格

• 戦略立案、提案のみ ：30〜100万円
• Webサイト診断、改善提案： 10〜30万円
• SNS、広告の評価と改善提案： 5〜20万円

特徴： 単発で課題を明確にしたい時に有効。戦略立案からスタートするのに最適。

■ 月額契約（継続支援）の相場価格（月額）

• 総合支援（戦略＋施策実行）： 20〜50万円
• SEO/SNS支援のみ： 10〜30万円
• Web広告運用支援： 5〜20万円

特徴： 実行支援まで含む“伴走型”で、社内にノウハウを蓄積したい場合に最適。

■ 成果報酬型（成功報酬）
一部のコンサルタントでは、売上や問合せ数に応じて成果報酬を設定する場合もあります。ただし、契約条件が複雑なケースもあるため、契約前に成果定義や計測方法を明確にする必要があります。

失敗しない選定のためのチェックポイント

「話を聞いてみたら、やたらと広告出稿を勧められた…」「提案は立派だったが、実行支援は別料金と言われた…」などのトラブルも散見されます。

以下のポイントを確認しましょう。

✅ 初回相談時に丁寧にヒアリングしてくれるか

✅ 自社にカスタマイズされた提案か（テンプレ提案ではないか）

✅ 課題の整理から着手してくれるか

✅ 施策の費用対効果を説明してくれるか

✅ 契約内容（支援内容、頻度、成果指標）が明確か

✅ 社内との相性やコミュニケーションの取りやすさはあるか

面談での質問例：

• 「最近どのような企業と仕事をされましたか？」
• 「うちのような業種・課題への対応経験はありますか？」
• 「提案から実行・改善まで、どこまで支援してもらえますか？」

コンサル導入を成功させる“発注側”の心得

どんなに優秀なコンサルタントでも、丸投げでは成果は出ません。発注者側にも“準備と協力体制”が必要です。下記の項目を確認して、コンサルタントに依頼する前に自社の準備が整っているか確認してみてください。コンサルタントに依頼するのは経営課題を解決するための手段の一つに過ぎません。目的を達成するためには、自社の体制を整えて、コンサルタントと伴走できる準備を行ってください。

• 明確なゴール設定

数値目標があると、KPI設計や改善もしやすくなります。

例：6ヶ月後にWebからの問合せ数を月10件→30件に

• 社内体制の整備

担当窓口を明確にして、コンサルタントの提案を素早く経営意思決定できる体制を整えてください。どんなに良い提案があっても、社内で放置されていては宝の持ち腐れになります。

中小企業が今取り組むべきマーケティング戦略とは？

最後に、マーケティングコンサルタントに依頼する・しないにかかわらず、今すぐ始められる「デジタル時代の集客基盤づくり」をご紹介します。

スモールスタートできる施策

大事なのは、“できることから始める”こと。
そして、マーケティングは「一度やって終わり」ではなく、「常に改善し続ける活動」です。

まとめ　成果を出すには、選び方と付き合い方がカギ

マーケティングコンサルタントは、あなたの会社の売上・集客を飛躍的に伸ばす「強力なパートナー」になり得ます。しかし、誰でもいいわけではなく、目的や課題に合った人材を選び、共に走る姿勢が求められます。

本記事で紹介した内容を参考に、自社にとって最適なコンサルタントと出会い、成果につながるマーケティングの第一歩を踏み出していただければ幸いです。

最後に：あなたの課題はどこにありますか？

• 集客の仕組みをゼロから構築したい
• デジタル施策を試したいけど人手が足りない
• 顧客データを活用できていない
• 営業に再現性がない

もしひとつでも当てはまるなら、今こそ“外部の知見”を取り入れるチャンスかもしれません。